熊野 由都1年 熊野 由都

私が宅地建物取引士の勉強を始めたのは、明海大学に入 学してからでした。 私は正直に告白すると、自分で勉強をすることが苦手で、 家に帰ってもだらだらと1日を過ごしてしまう性格です。 このような怠慢な生活では、宅地建物取引士の試験に合格 できないと考えた私は、これだけは絶対に、何が何でもや り通すという以下の2つのことを決めました。

1つ目は、オープンカレッジと不動産取引演習A・B を すべて出席することです。これは、一人で勉強することが できない自分に楽をさせないために決めました。これにより、不動産取引演習で1 回、 オープンカレッジで2 回の計3 回同じ範囲を勉強することができます。 3 回も? と思 われるかもしれませんが、範囲は同じであっても、先生によって話す内容が異なり、よ り深い知識を身に付けられました。そのおかげで、様々なケースの問題にも正確に対応 できるようになりました。過去問を解くときも、授業で教わったことを思い出しながら 解くことで、1 つの選択肢から1 つの解答ではなく、様々なケースにおける解答を確認 することが出来るようになりました。

2つ目は、疑問に思ったことは家に持ち帰らないことです。具体的には、授業で教 わって疑問に思ったことは、その授業の終了後やスチューデントルームにいらっしゃ る先生に質問をし、疑問の早期解決を図ることです。これにより、疑問点にさらに疑問 が重なり、知識が混乱してしまうことを回避できます。また、先入観で苦手意識を持っ てしまい、勉強を投げ出してしまうという事を阻止することができると思います。

私は、友人達からよく質問を受けていましたが、点数があまり振るわない人の特徴と して、過去問をそのまま暗記してしまい、特定の形式で問われたときは正解できるの に、応用になると正解を導き出せない点や自分が今どこに疑問を持っているのかすら 分からないという点が見受けられました。これらの解決策として上記2 つの決め事は とても有効的ではないかと思います。

最後に、私が本当にお伝えしたいことは、過去問の1 つの選択肢から得られる知識 は必ずしも一つとは限らないということ、そして、疑問は家に持ち帰らないことです。 この2 つをしっかりと守り、継続していくことで、合格が見えてくるのではないかと 思います。

これから受験される方や再び挑戦される方が、次の合格体験記の書き手となれるこ とを心から祈っています。