1年 名雪 未来
「宅建一発合格のために実践した勉強法」
まず初めに私は大学が推奨しているオープンカレッジには参加しませんでした。というのも、参加するのに7万円もの費用を注ぎ込まなければならなかったからです。この7万円という費用は、学費を自分のバイト代で賄っている私からすると大金で、ポンと出せるような額ではありませんでした。合格したら返金制度があるというのは知ってはいたものの、当時は自分に自信がなく、合格するなんて思ってもいなかったため、一種の賭け事のようでとても不安に感じました。またオープンカレッジに参加したからといって、合格が確証されていたわけでもなかったため、私は自分の力で何とかしようと考え、周りの友達みんなが参加している中、1人黙々と勉強することにしました。実際のところ、友達も後半からオープンカレッジには参加しなくなっており、お金がもったいないな、と思ったので、自分で勉強できる自信と覚悟がある人は、参加せず自分で計画的に勉強することを個人的にはおすすめします。ここからは4月から本試験の10月17日までどのように勉強していたのか、時系列別で紹介します。
①4月〜夏休み前まで
まず初めの1ヶ月はまだ自分なりの勉強方法が見つからず、講義動画を見ながら大事だと思ったところをノートにまとめ、後で見返せるようにしていました。しかし、そのやり方だと1回につき3時間ほどの時間を要してしまい、決して無駄ではなかったがかなり効率が悪いと感じた私はその後やり方を変え、休み時間や寝る前、またアルバイト先に行くまでの通勤時間にテキストを読むことにし、朝学校に行く前に問題集で問題を解くという癖を付けました。それが功を奏し、夏休み前の定期試験では成績を伸ばすことに成功し、着実に力をつけることができました。
②夏休み〜9月後半まで
夏休み中はアルバイトが不動産会社の事務だったこともあり、会社も宅建取得を応援してくれ、勤務時間に勉強をし、分からないところがあれば宅建士の社員さんに聞くなどして、夏休みの時間も無駄にすることなく、充実して勉強に取り組み、勉強以外の私生活も充実した夏にすることが出来ました。そんな中YouTubeで宅建試験対策の単元ごとに分かりやすく、且つ面白くまとめているチャンネルを発見し、その方の動画を見ながら、ノート1ページという制限をかけ、各単元ごとにまとめ、その紙を自分の部屋の壁に貼り、いつでも見ることができるようにしておきました。本試験前にはその紙で部屋全面の壁を覆い、その紙の数は全部でおよそ100枚弱だったと思います。これはほとんど効率が悪いとしてやめた、最初の勉強方法に近いように感じますが、1単元につきノート1ページという制限が見やすく、尚且つ効率よく見返せるノート作りに役立ったように思えます。
③9月後半〜試験日まで
試験が近づくにつれ、オープンカレッジに参加していない私は、周りよりも演習が足りていないことに焦りを感じ、夏休み中に開催されたセミナーで配布された「本試験をあてる TAC直前予想模試 宅建士2021年度」を何度も解き直す他にも、本屋さんで「みんなが欲しかった!宅建士の直前予想問題集 2021年度」を買い足しました。これらを解いていたときは、なかなか得点できず、モチベーションも下がる一方で、だんだん答えも覚えてきてしまって苦戦しましたが、自分が確実に解けるという確信が持てるまで何度も解き直しました。
④試験日(10月17日)
いよいよ本試験当日、その日はとても寒い日で、またコロナウイルス蔓延防止のため窓も空いていて、かなり教室は寒く感じました。また周りも知らない人ばかりで、いつも学校で受けている試験の雰囲気とは全く違い、とても緊張しました。試験の直前まで覚えきれなかったものをノートにまとめたものを見返していましたが、あまりの緊張で頭が真っ白になってしまい、何も頭に入らない状態になっていまい、とても焦ったのを今でも覚えています。またマークシートとはいえども、問題冊子に書き込みをする人が多いため、その音で集中力が切れてしまうことを懸念し、私は耳栓を持って行きました。耳栓のおかげで集中して問題に取り組むことができました。少なくとも書き込み音が気になって集中出来なかった人もいたので、念のため持って行くことをおすすめします。
私の経験談から皆さんにお伝えできることを簡潔にまとめると以下6点になります。
- オープンカレッジへの参加は義務ではない。余程のことがない限り、授業と自分の努力次第で賄える。
- 隙間時間に教科書を読み込み(特に夜、寝る前)、朝学校に行く前に問題を解く。
- お金をかけずとも知識を得やすい教材(YouTube等)を自分で見つける。
- 常に宅建のことを意識し、日々の生活の中に溶け込ませる(部屋の壁に分かりやすくまとめた紙を貼って、それらを目に焼き付けることで記憶を定着させる)。
- 新しい参考書を買い足すのではなく、学校の教材(テキスト、問題集等)を使い込む。
- 試験当日には耳栓を忘れずに持参する。
最後にここまでお読みくださいましてありがとうございます。宅建一発合格への道は決して容易なものではありませんが、私の経験談を少しでも参考にして頂き、皆さんの合格に少しでも役に立てるものであったら嬉しいです。健闘を祈っています。