かみのやまプロジェクト

「かみのやまプロジェクト」とは

不動産学部第4期卒業生で地元の山形県上山(かみのやま)市で不動産会社を経営する渡辺秀賢さんのご紹介により始まった、明海大学と上山市が連携して、空き家・空き地問題など、まちづくりの様々な課題に取り組むプロジェクトです。

「かみのやまプロジェクト」の特徴

①卒業生のイニシアティブにより始まったプロジェクトです。
②産学官の連携プロジェクトです。
③空き地・空き家対策だけでなく、上山市のまちづくり全般を対象とするプロジェクトです。
④教員の知識や経験を活用する場としてだけでなく、インターンシップやゼミを通じて学生の学修の場として活用するプロジェクトです。

上山市はどんなまち?

かみのやまプロジェクトで何をするの?

①プロジェクトの推進主体として上山市・明海大学不動産学部・関連業界によるNPO法人「かみのやまランドバンク」を設立します。
②「かみのやまランドバンク」は、空き地・空き家の有効活用をはじめとする、上山市のまちづくり事業を推進します。
③「かみのやまランドバンク」は、空き家の発生予防策として、現在は高齢者がお住まいの住宅を将来は子育て世帯の住居として活用する「住み替えバンク事業」を推進します。
④「かみのやまランドバンク」は、明海大学不動産学部のゼミやインターンシップの場として、学生の学修の機会を提供します。

「かみのやまプロジェクト」の経緯

2018年2月23日(金)
・明海大学不動産学部卒業生の同窓会である「緑風会」の懇親会にて不動産学部第四期卒業生渡邊秀賢氏(山形第一不動産社長)から提案がありました。

本学部第4期卒業生渡辺秀賢氏本学部第4期卒業生渡辺秀賢氏(山形第一不動産代表取締役)
http://y-fudousan.net/
「不動産業には様々な顔(仕事)があります。
縁と縁をつなげて「まちづくり」を行うことも私の仕事のひとつ。
周りの人も一緒になって『未来の方向』がなんか楽しそうで、
ワクワクさせてくれる、 私が思う不動産業の面白さです。」

2018年4月26日(木)
・上山市塚田副市長と渡邊氏が来学され、不動産学部藤原学科主任、周藤教授と打ち合わせをしました。

2018年6月21日(木)
・不動産学部教員が上山市を訪問しました。(中城学部長、藤原主任、周藤教授、小杉准教授、前島准教授)
・横戸市長、塚田副市長と面談し、現地視察、意見交換を行いました。

2018年8月28日(火)
・上山市役所で連携協定の締結式を行いました。
・明海大学からは安井学長、藤原学科主任、周藤教授、本間准教授、兼重准教授、小杉准教授、前島准教授が出席しました。

2018年11月9日(金)
・学生の参加(フィールドワーク)
・小杉准教授がゼミの学生2名とともに現地にて2地区の自治会長及び民生委員への聞き取り調査を実施しました。

2019年2月4日(月)~6日(水)
・フィールドワークを実施しました。
・明海大学から周藤教授、中村教授、小杉准教授、樋口倫子准教授(外国語学部)が参加しました。
・単身又は夫婦のみ居住の高齢者世帯6世帯を訪問し、お話を伺いました。
・埼玉県飯能市でカフェを経営していた夫婦が上山市に移住し、空き家を改修してカフェ「厩戸(うまやど)」を経営するに至った経緯と成功の秘訣を伺いました。

左から中村教授、上山市齋藤技師、小杉准教授、周藤教授

左から中村教授、上山市齋藤技師、小杉准教授、周藤教授

上山市役所で山形新聞長瀬上山支社長の取材を受けました。

上山市役所で山形新聞長瀬上山支社長の取材を受けました。

2019年2月6日(水)午前
・連携協定第3条に基づき上山市と明海大学の連携協議会を開催しました。
・明海大学から周藤教授、中村教授、小杉准教授が出席しました

①上山市のまちづくりに関する政策の説明を受けました。
②ゼミ、インターンの実施について打ち合わせを行いました。
③ラングバンクの設立について打ち合わせを行いました。
④住み替えバンク事業について打ち合わせを行いました。この事業は、ランドバンクが担当します。

2019年3月13日(水)
・NPO法人かみのやまランドバンク設立理事会が開催されました。
・理事長:渡邊秀賢氏(不動産学部OB)、副理事長:周藤教授、上山市鏡副主幹
・理事は司法書士、土地家屋調査士、一級建築士、商工会、シルバー人材センター、金融機関などの方々です。

かみのやまプロジェクトに関する報道

・2018年8月28日の協定締結式については、同日18時からの山形放送TVのニュースにおいて報道されるとともに、翌日の山形新聞に記事と写真が掲載されました。
・2018年11月9日の小杉准教授と学生による調査については、11月16日付日本経済新聞(東北面)と11月26日付山形新聞に記事と写真が掲載されました。
・2018年12月1日付上山市広報「市報かみのやま」でも記事と写真が掲載されました。
・2019年1月25日付日本経済新聞(東北面)にランドバンクについて報道されました。
・2019年3月3日(日)19:00~21:00テレビ朝日「空き家バスターズ」で廃業した映画館「トキワ館」が紹介されました。「トキワ館」はランドバンクが事業対象とする予定です。
・2019年4月6日付日本経済新聞(全国夕刊1面)にランドバンクについて報道されました。

7月14日「湯町マルシェ・ミニ縁日」を実施しました。

上山市内にはいくつか温泉街があります。その中で最も古い湯町の一角に老朽化して危険な空き家があったため除却しました。敷地が空き地状態だったため、市が寄付を受けて市有地とし、それをNPO法人かみのやまランドバンクが借り上げ、敷地の一部に子供たちの手で芝生を張り、「ワクワク広場」と名付けました。
7月14日(日)午前10時から午後3時まで、ワクワク広場を中心に湯町温泉街を歩行者天国にして、「湯町マルシェ・ミニ縁日」を実施しました。
屋台が出たり、輪投げやスーパーボール当てくじなどのイベントを行いました。
普段は子供たちの姿が見えない温泉街に子供たちの歓声が響き、地元の人たちにも喜んでいただけました。
今回は社会実験として初めて実施しましたが、今後は本格的に実施することとし、次回は8月下旬を予定しています。
また、この事業は、出店者から料金をいただくことにより、ランドバンクの収益事業として育てていくこととしています。