研修先:不動産管理

私がインターンシップに参加した理由は宅地建物取引士の資格取得や講義の面では着々と理解を深めていく上で、実務的な面での知識や理解を深めることが学修の定着に繋がると考えたためです。また、アルバイト等での社会経験もなかったため社会や不動産業界の様子、イメージを持つために有用な機会だと考え参加しました。

インターシップは5日間で行われ、初日と最終日はZoomを利用したオンラインでの開催、2日目から4日目は現地での開催となりました。派遣先企業は全国展開しており、戸建賃貸住宅・賃貸マンションの賃貸運営、管理業務全般を行っている企業でした。

初日には業界研究、派遣先企業の説明が行われ、2日目から4日目の開催日では午前中は物件の見学、午後には業務を模したグループでの業務体験演習が行われました。

物件見学では入居率を高める業務に当たっている方や管理の業務にあたっている方からの解説を受けることが出来、修繕を行う範囲についてお聞きする機会等があり実務的な知識を増やすことが出来ました。また、グループワークでは受託業務の演習では依頼者に対してプロの立場から要望にどの程度答えるべきか考える必要があること等、依頼される側の立場にて行うべきことや考えるべきことを学ぶことが出来ました。その他、面識のない他大学の学生と協力することは経験がなく、学生同士ということでしたが、礼儀と尊重をもって接するよう心掛けグループでの作業の経験を得ることが出来ました。

全体を通しての学びとしては通勤の大変さや仕事場の様子を実感することは業界の研究の観点ではインターンシップでの副産物ということになりますが、アルバイト等の社会経験がなかった私にとっては貴重な経験となりました。学生のうちに社会の様子を見る良い機会になったかと思います。

その他私がインターンシップに参加して学んだことは社員が質問できる体制が大切であるということです。社員の方と話す機会には、よく困っても聞けるといったことに関し発言する方が多く、また、研修機関においてはオフィスの座席を自由にする、新入社員からの質問を受ける社員を設定する等工夫を行って、環境の整備を行うことの重要性を再確認できました。

私は今回インターンシップに参加して不動産業においては、この業界に限ったことではありませんが、法令にてできることとできないことを理解できました。さらに、物件が管理の依頼主のものであれば要望の正確な理解を得るために対話が必要であることを学びました。これらは、顧客や請負業者とのかかわりが生じる不動産業では必要となることが分かったため、今後もグループワークを行うような機会を作り、慣れていこうと考えています。

業界・社会の様子を知ることの他、課題の発見に繋がる機会となるインターンシップ、長期休みの中で無理なく参加することが可能と思うので積極的に参加し利用していただけたらと思います。