1年 岸本 莉奈
宅地建物取引士試験を受けるにあたって、私は入学当時特に何も考えておらず、とりあえず卒業するまでに取れればいいやくらいに考えていました。でも、入学式後のオリエンテーションでまずは宅建士試験を受けることが進級要件だと言われ、あまり悠長に考えていてはいけないなという思いと、せっかくお金をかけて受験するのであれば一回で合格しようという思いで宅建の勉強を始めました。
まず、授業やオープンカレッジで宅建の基本的な知識を学び、土曜日の小テストでいい点を取れるよう最初の頃は努めていましたが、一人暮らしでアルバイトもしていたのでなかなか集中して勉強する時間をとることが出来ませんでした。そして土曜日の小テストでもだんだんと点数が伸び悩んでいきちょっと自信を無くしていました。また、合宿にも参加することはできたのですが、恐らく合宿参加者の中で一番低いのではないかというほどひどい点数を取ってしまいました。合宿中の講義では内容はなんとなく分かっていたのですが当てられても細かい内容を覚えていないのでちゃんと答えられず、その度にこのままだといけないという焦りだけを感じていました。
夏休みまで漠然とした焦りとまだ大丈夫でという余裕が自分の中にありました。毎日教科書は開くけどパラパラと読んで終わりという日が続いたり、とりあえず過去問は解くけど解説まではちゃんとやらないという日があったりもしました。
そんな私がなぜ合格できたのかというと、ひたすら過去問を解くという方法が一番大きかったと思います。後期からはバイトもお休みして勉強していましたが、今一つ身が入らず模試ではずっと25~26点台で伸び悩んでいました。そして最後の2週間でようやく本格的に焦りを感じ過去問をひたすら解きはじめました。過去問はまず10年分を5回やるといいと言われていたのですが、時間もあまりなかったのでまず解説を書けるようにしたマークシートを大量に作り、一番最近の2年分を5回、あとの5年分を4回、空いた時間ができればずっと過去問を解き、解説を書き写すということを繰り返していました。そうすることでどんどん点数が伸びていき40点台を取ることもできるようになりました。そして本番では最初の模試から10点以上も点を伸ばし合格することができました。私の勉強法はあまり真似しない方がいいと思いますが、最後の2週間からでも逆転できるので諦めず頑張ってください。