不動産学部 1 年 茂木 沙椰香

私は法律の勉強が得意ではありませんし、むしろ好きではないことでした。そんな私は 「資格を取ることができるなら」と法律科目があることを知らずに不動産学部に入学した のです。そのため、苦手なことに挑戦することになりました。しかし、思いがけなかった 宅建の勉強を始めてから試験を受けるまで、とても充実し成長を実感した半年間を過ごす ことができました。

当初は比較的、授業についていくことができていました。しかし勉強を始めてから3ヶ 月過ぎた7月ごろ、とても苦手な科目ができてしまい、壁にぶち当たりました。他の科目 も自信があるわけではなく、所々分かるところもあるくらいの時期だったので、勉強して も点は伸びず、もう勉強したくないと思いました。夏休みに入り、たまに気分が乗ったと きに机に向かうことはありましたが、分からないから嫌になってテキストを閉じるばかり で、すぐに合宿が始まってしまったのです。

今思い返せば、この合宿が転機だったように思います。私の苦手な科目が 3 泊 4 日の講 義の中に組み込まれていました。講義が終わった夜には、復習して、先生方に分からない ところを教えていただきました。すると、段々問題も解けるようになっていったのです。 一つ壁が取り払われた気がして、気持ちが楽になりました。その他にも、一緒に勉強する 中で新しく友達ができて、花火をしたりバーベキューをしたり、楽しいこともたくさんあ ったので、とても良い思い出になりました。朝から夜遅くまで勉強することが初めてだっ たので、充実感とともに疲れることもありましたが、この経験があるので試験までラスト スパートをかけられたと思います。

半年もの間、モチベーションを保つことができた要因には、目指す人がいたことも大き かったです。とても努力していて、その姿を見て刺激をもらっていました。私は講義とオ ープンカレッジ以外の宅建の勉強はほとんど家で行っていたのですが、皆も勉強している という意識から怠けられないと気が引き締まりました。もし独学で受験するとなると、私 の性格上、目指す目標もなく怠けて試験を迎えていたでしょう。今では法律を学ぶことも 楽しくなり、この大学に入学して良かったと心から思います。

この経験は、周りの人へのありがたみを感じるきっかけになりました。私が合格するこ とができたのは、何度も教えてくださった先生方、優しく支えてくれた家族、一緒に頑張 った友達のお陰です。本当に感謝しています。これからも妥協せず、よりよい方向に進ん でいきたいと思います。

(学年は合格時のものです。)