不動産学部と不動産研究センターの共催で、不動産鑑定士試験合格した不動産学部生に対して、現地調査についての特別実習が行われました。不動産鑑定士には、法学、経済学、鑑定評価理論等の専門的学識を机上で学ぶことも重要ですが、フィールドワークを適切に行うことも求められます。その不動産鑑定士が行うフィールドワークを実際に体験しようというのが今回の特別実習の目的となります。指導を担当したのは、不動産研究センターの実務修習の修了生で、現在不動産鑑定士として活躍されている宮代亮二氏です。

参加者は、今年の不動産鑑定士論文試験に合格した不動産学部4年生の戴小龍さん、名古屋瑠花さんの2名です。ふたりは宮代氏の指導のもと、物件の確認方法、取引事例地や公示地・基準地の現地での調査方法を学びました。戴さんは、卒業後は本学大学院不動産学研究科に進学し、不動産学の研究と併行して、不動産研究センターにて実務修習(第15期生)を受けます。名古屋さんは、外資系不動産鑑定会社に就職する予定です。

不動産鑑定士の資格取得のための最後の関門となる実務修習の前に、このような充実した実習を受ける機会があり、参加者にとって得難い財産になったようです。

今後も、不動産学部と不動産研究センターが連携し、学部生向けに高度専門職業人育成支援の取り組みを行ってまいります。