不動産研究センター(センター長:山本卓不動産学部教授)は、2月20日(土)に第15回不動産鑑定士実務修習生のための準備講座を浦安キャンパスにて開催しました。不動産鑑定士は、弁護士、公認会計士とともに文系3大国家資格と位置づけられる高度専門職業人です。本実務修習は、不動産鑑定士論文試験合格者に課せられ、1年以上の修習を完了し、最終面接試験等に合格することにより、はじめて不動産鑑定士になることができます。本学は、この実務修習を指導教育できる日本唯一の認定大学となっています。

 今回の参加者は、20名で、大手金融機関、大手不動産企業、弁護士等のビジネス分野で活躍されている精鋭の方々が集合しました。授業では、市川正美指導鑑定士(写真右)によるわかりやすい説明が行われとともに、不動産学部3年次に鑑定士試験に合格し、この1年間不動産研究センターで実務修習を受けた蓜島三弥さん(写真左)が、自身の経験を披露しました。また、この授業には、今年鑑定士試験に合格した不動産学部4年生の戴小龍さん、名古屋瑠花さんも参加しました。蓜島さんによると、日本を代表する企業のビジネスパーソンと一緒に修習を受けたことにより、最先端の学びと幅広い人脈を得ることができ、自信を持って不動産鑑定士としてのスタートを切ることができるとのことです。本学は、日本唯一の不動産鑑定士実務修習の指導教育認定大学という特徴を活かし、国際未来社会で活躍しうる高度専門職業人の育成に邁進してまいります。

 不動産研究センターは、不動産学部に併設されている教育研究機関です。主として不動産鑑定士の実務修習機関の役割を果たしています。近年、不動産学部に在学している学生が不動産鑑定士論文試験に合格する事例が増えてきています。不動産鑑定士になるためには、実務修習を受け、修了考査に合格することが必要です。実務修習の内容は、物件の鑑定評価を行い、その成果を鑑定評価書にまとめることが求められます。これは、経験豊富な指導鑑定士による密度の高いトレーニングが必要です。一般的に、この実務修習は、大手不動産鑑定業者で行われていますが、定員も限定されており希望者をすべて受け入れることは困難です。本学は、実務修習の教育指導を行える日本唯一の認定大学であり、大手不動産鑑定業者と同等以上の修習環境を整えています。このため、近年では、信託銀行、大手デベロッパー、財務省等から企業派遣を受け入れており、各方面からの信頼を得ています。

 このように、不動産鑑定士への重要ステップである実務修習は、優良な環境を求める場合、困難に直面するのが現状です。しかし、不動産学部生(不動産学研究科大学院生を含む)が、不動産鑑定士論文試験に合格した場合には、優先して不動産研究センターで修習を受けることができます。また、大学に支払う修習料金にも大幅な減免があります。

 修習指導を担当する指導鑑定士は、現在 7名在籍しており、修習指導の他、学部生に対する各種相談にも応じています。指導鑑定士の多くは、不動産鑑定業界の最高峰である一般財団法人日本不動産研究所出身者であり、安心して指導を受けることができます。

 修習は、新宿サテライトキャンパスで行われ、以下の写真は授業風景です。5名程度の少人数のグループで授業が行われます。参加者は日本を代表する企業のビジネスパーソン、弁護士、会計士、公務員等の精鋭であり、彼らと一緒に学ぶことにより、大いに刺激を受け、通常の大学教育では得られない成長を実感することができます。また、このような経験は卒業後の人脈形成に大きく寄与します。不動産学部では、不動産鑑定士試験、実務修習、不動産鑑定士としてのキャリア形成等一貫かつ手厚い教育支援を行っております。

 詳しくは、不動産研究センターのHPをご覧下さい。

 不動産研究センターHP:https://meikai-re.jp/fkc/