5月19日(月)、「全国不動産コンサルティングフォーラム2025」に不動産学部の中城康彦先生(学部長、教授)がパネルディスカッション『不動産コンサルティングの展望』のモデレーターを務めました!

フォーラムおよびパネルディスカッションの概要は以下のとおりです。

〇全国不動産コンサルティングフォーラム2025の概要は別紙のとおり。今回初めて開催、今後毎年開催予定です。その意味で、今回(第1回)は、不動産コンサルティングマスター[1]の全国ネットワークづくりのキックオフ集会です。フォーラムの発起には、国土交通省も大きくかかわっており、国の不動産政策の一部ということができます。

〇パネルディスカッションの趣旨は;
「不動産コンサルティングの展望」をテーマに、業界の最新動向や将来の課題について議論し、業界の専門家と、国土交通省、不動産流通推進センターをパネリストとして、それぞれの立場における経験や取り組みを共有しながら、持続可能な不動産コンサルティングのあり方を探る。
良質な不動産コンサルティングサービスを地域に根差して進めるため、国土交通省と不動産流通推進センターが共同して地域WGを立ち上げ、各地で取り組みも進んでいる。
このディスカッションを通じて、不動産コンサルティングの深化、地域社会の課題解決への貢献など幅広く展望し、本フォーラムの参加者が新たな知見を得るとともに、今後実務で取り組むうえでプラスとなるネットワーキングの機会を提供する。

〇フォーラムの最後に、以下の「不動産コンサルティングフォーラム宣言」を公表
一つ 高い倫理観の保持と社会的信用の獲得・向上
依頼者の利益を最優先に考え、法令のみならず、不動産コンサルティングマスター倫理規定の精神に則り、公正かつ適正に業務を推進することにより社会的信用の獲得と向上に努めます。
一つ 自己研鑽と地域の発展
地域における不動産コンサルティングの認知と信頼の向上のために、常に自己研鑽を図り、地域の発展に努めます。
一つ 不動産コンサルティングによる社会課題の解決
地域内外との連携や対話を通じて、不動産コンサルティングを最大限活用し、空き家問題をはじめとする不動産に関する諸問題を解決します。
一つ 相互交流の促進と良質なコンサルティングの普及
地域内外との連携に努め、良質な不動産コンサルティングの普及に向けた活動を継続し、すそ野の拡大を図ることを通じ、地域におけるリーダーとして貢献することを目指します。

〇今回、フォーラムを開催することになった背景;
空き地・空き家やシャッター通り商店街など、活用や流通が困難な不動産が増加し、その課題を解決することが社会的な課題となっています。阻害要因を解消して活用や流通に繋げるためには、不動産に係る実務経験に加えて、法律(権利関係)、経済(事業採算)、工学(建築再生)などを高いレベルで関連付けて解決法を示す能力を持つ人材が必要となります。
それにふさわしい人材として実務と理論を併せ持つ不動産コンサルティングマスターに注目し、そのリスキリングとネットワーク化を行い、先進的事例を共有することなどを通じて、空き家等の社会課題の解決に弾みをつける。


[1] 宅地建物取引士、不動産鑑定士、一級建築士の資格を有して5年以上の実務経験がある者で、不動産コンサルティング技能試験に合格して、登録を受けた者。1995年制度発足。宅地建物取引士の上位資格として創設された経緯があります。

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