不動産鑑定専攻所属の山本卓教授が、『企業不動産読本―会計ファイナンスからのCREアプローチ―』という書籍を、KEN不動産研究から出版しましたのでご案内します。

【本書の概要】

現在、日本のビジネス社会で、CRE(Corporate Real Estate、企業不動産戦略)という言葉が、何を意味するのか、ある程度定着したと感じる。 CREという言葉が、日本に登場したのは、2006年頃である。その当時、減損会計が義務適用され、そのことにより、企業の意識改革が余儀なくされた。 減損会計が登場したことにより、企業不動産に含み損がある場合に、損失として計上しなければならない場合が増えたのである。 このような背景もあり、現代では企業不動産をマネジメントするという発想が一般化している。 企業不動産は、企業にとって重要な資源であるため、その取得、保有、売却については多くのステークホルダーの理解や納得が必要である。 しかし、これらステークホルダーの理解を得るための根拠を提示することは、必ずしも容易ではない。 本書は、筆者の研究活動に基づいた既発表の論文や研究書の成果の一部を、極力直感的に理解できるようにとりまとめたものである。

(本書「はじめに」より抜粋)

【本書の目次】

第1章 米国のCRE研究の沿革

第2章 遊休不動産はなぜ発生するのか?

第3章 企業の不動産保有を投資家はどう評価するのか?

第4章 企業不動産売却の財務効果を検証する。

第5章 環境への取り組みと企業価値・企業不動産

【著者のインタビュー動画】