明海大学 不動産学部 1年 池羽 七海
私がこの学校に入学を決めたのは最後のスポーツ推薦でした。国立大学を考えていまし たが力及ばず、住宅が好きという偏った趣味を尊重しこの大学に入学しました。
入学式を終えて最初の授業まで私は[宅地建物取引主任者(取引士)]という資格なんて無 知で、部活動と片道2時間の通学で帰宅は日付が変わることもあり、1年目の合格は無理と 心のどこかで決めつけていました。しかし、合格率を見た瞬間火が付きました。20人に3人 の確率なので努力次第で可能性が生まれると思い、頑張る決心がつきました。と、言って みたはいいもののどこから勉強していいかわかりませんでした。
そこでオープンカレッジに申し込み、わかりやすいと人気の『マンガ宅建』を購入しま した。初講座から法律初心者の学生に、石川秀才先生が本当にわかりやすく教えてくださ り、やる気が増しました。夏休みまでしばらく授業と講座を繰り返し、夏休みには選抜宅 建合宿があり、新潟県で快適に勉強することができました。ですが、合宿内での最終試験 では最下位から2番目、落胆しやる気を失ったのも事実です。この頃は部活動の大会が忙し いながらも楽しく、宅建が疎かになった停滞期でした。夏休みが明けても尚、直前公開模 試でD判定と自信を失う一方でした。
しかし、ボロボロになりながらもやる気を失うことはなく、我武者羅に「たくさん間違 ってたくさん覚えよう!」そう決意して本試験から1か月前の夏休み明けから、ラストスパ ートをかけました。先生にもその気持ちを汲んでいただき、夜遅くまで熱心にご指導いた だきました。
本試験当日、大学に近い学生は明海大学が受験会場でしたが、私は地方大学だったので 少し心細かったです。手の震えや手汗が、今年1番緊張している証拠でした。胸に手を当て て深呼吸を何度も繰り返し、なんとか平常心で受験を終えました。
そこから約1か月半後の合否発表までがとても長く感じました。自分の受験番号が見つか ったと同時に肩の荷が下り、素直に嬉しかったです。何より両親が自分のことのように喜 んでくれて、また喜ぶ顔が見たいのでこれからも頑張れそうです。
私がこの半年の勉強で過去問や作問を何千問解いたかわかりませんが、8割以上が不正解 だったと思います。その積み重ねが結果として表れ、これからの人生の糧になったと思い ます。この合格は通過点に過ぎないので、これからはもっと自分の可能性を引き出してい きたいです。不動産学部で良かったです。