政治学修士

略歴

2001年 早稲田大学政治経済学部政治学科 卒業
2002年-2003年 イギリス・ロンドン大学東洋アフリカ学院
Taught Master Course終了(単位交換留学)
2005年 早稲田大学大学院政治学研究科修士課程 修了
2005年-2006年 アクセンチュア株式会社(非戦略コンサルタント)
2010年-2015年 早稲田大学国際教養学部 助手(英語圏留学担当)
2013年 早稲田大学大学院政治学研究科博士課程 単位取得後退学
2015年-2017年 早稲田大学地域・地域間研究機構 研究員
2013年-2021年 武蔵大学、明治学院大学、日本大学、大東文化大学等で非常勤講師

専門分野

都市史、地域史、GHQ占領研究、沖縄近現代史

担当科目

不動産法入門、不動産公法、English for Real Estate Business、他

研究テーマ

戦後日本の闇市・バラック街
人の移動(沖縄移民史)、エスニック・コミュニティ
沖縄「チャイナ部隊」駐留の解明

研究業績

【著書】
・上地聡子, 2016, 「第6部 第一章 敗戦直後の女性の経済活動」『沖縄県史 各論編 8 女性史』沖縄県教育委員会.
・上地聡子,2023,「『在外同胞』と『民族自決』を通してみた民主主義の範囲と主体:敗戦直後の沖縄を事例に」『民衆史の地平で民主主義を再び見る』韓国・歴史問題研究所民衆史班編, 図書出版ソンイン, pp.139-190.(執筆:日本語、翻訳及び出版:韓国) 

【論文】
・中村喜久夫, 上地聡子, 2024「ステマ告示の不動産広告実務への影響について」『明海大学不動産学部論集』通巻第35号, pp.71-81.
・上地聡子, 2023, 「『在外同胞」と『民族自決』から考える民主主義の範囲と主体−敗戦直後の沖縄を例に−」『アジア民衆史研究』第28集(増刊号)特集「歴史的民主主義という問い−日韓民衆史研究をめぐる交流から−」, pp.136-158.
・UECHI, Satoko, 2023,Constructing a Collective Sense of “We, Okinawans”: How Overseas Okinawans (Zaigai Doho) Shared Information about Their Home Islands in the Immediate Post-World War Two Period, 早稲田大学地域・地域間研究機構『次世代論集』No.6, pp.3-23.
・上地聡子, 兼重賢太郎, 中城康彦, 2022, 「廃校活用において設定する土地建物の権利とその対価 -公的不動産活用の情報開示に関する研究-」『日本建築学会2022年度大会学術講演梗概集』, pp.237-238.
・UECHI, Satoko, 2019, ‘Imagining Different Futures: Okinawans’ Arguments for Reversion to Japan in 1951’, Journal of Inter-Regional Studies:Regional and Global Perspectives (2), pp.1-13.
・上地聡子, 2018, 「サンフランシスコ講和会議前における沖縄「日本復帰」の同時代的要因」『翰林日本学』第33輯, pp.63-92.
・上地聡子, 2015, 「在日沖縄人の「日本主権」希求と朝鮮人―GHQ 占領下の生存権という視座 からの一考察―」『アジア民衆史研究』(20), pp.4-20.
・上地聡子, 2013「ハワイと東京をつなぐ試み—与世盛智郎と玉代勢法雲の 1951 年 「復帰」支持を中心に—」,『琉球・沖縄研究』(4), pp.81-102.
・UECHI, Satoko, 2012, ‘Contexualizing“We, Okinawans”: Perspectives on the Okinawa Status Issue of 1951 from Okinawa, Tokyo and Honolul’, Waseda Global Forum (8), pp.277-305.
・上地聡子, 2010,「『復帰』における憲法の不在—1951年以前の沖縄にみる日本国憲法の存在感—」 『琉球・沖縄研究』(3), pp.77-97.
・上地聡子, 2008「競われた青写真−1951年の帰属議論における「復帰」支持と、論じられなかったもの」『琉球・沖縄研究』(2), pp.7-40.

「不動産学研究」(ゼミ)講義内容・卒業論文

 2023年度の上地ゼミでは、前期に東京の闇市に関する書籍を皆で輪読し、後期は各自で選んだテーマをもとにゼミ論を完成させました。ゼミ論テーマの一例を紹介すると、「都市計画」という考え方が近代日本に導入された過程、1980年代の不動産バブルの発生と崩壊の要因、高齢者施設の入居待機者問題、日本とアメリカの中古物件に対する考え方の違い、パリにおけるエッフェル塔の歴史的・現代的意義などが挙げられます。近代から現代まで、手堅いテーマから大胆な挑戦まで設定は自由ですが、先行研究や資料に裏打ちされた考察と結論がきちんと含まれる論文を目指しました。8000字という長さの文章を書くのは初めてという学生もいましたが、全員、書き切りました。
 2023年度の卒業論文は、二人の学生が、アクアラインの値下げによる交通利便性の改善と住宅価格の関係性を綿密に分析した論文(原野啓先生と共同指導)と、ジェンダー的な関心から渋谷区円山町のメディア表象の歴史的変遷をまとめた論文を提出しました。指導の過程で、「不動産」という分野が現在の生活空間にアプローチする際の幅の広さについて再確認しました。
 2024年度の前半は、近代日本における都市計画や都市空間の背後にある考え方を確認した上で、太平洋戦争後の米軍基地と地域住民の関係性や都市計画の変更についての論文を精読する予定です。後期は、2023年度と同様、自由なテーマ設定をもとにゼミ論を進めます。

教員の研究・ゼミ活動などについてはこちら

E-mail

uechistk(at)meikai.ac.jp  ※(at)を@に替えてください。

学生へのひと言

バラバラに見えるコトやモノも、全てが繋がっています。自分が「面白い」と思うことも関心のないことも実は繋がっています。そして、そうした繋がりを「知る」ことが一番面白いことです。頭と体を動かして学ぶことの面白さを知り、自分の地平線をグイグイと広げるような体験を学生時代に重ねてください。