1.明海大学を選んだ理由
まず私が実務修習期間として明海大学を選んだ理由は、以下の通りです。
- 最新の情報を基に、優秀な指導鑑定士の先生方が指導してくれること。
- 卒業生の先輩方が修了考査の面接対策をしてくれること。
- 資料が豊富にあること。
- 新宿キャンパスが通いやすかったこと。
私は、父が経営している鑑定事務所で働いておりますが、古くからの不動産鑑定士であることから、最新の鑑定評価様式に見合うように研修でしっかり学びたいと感じておりました。大学は先輩方の体験談など情報量が豊富ですので、今となっては明海大学で学べて大変良かったと思います。
2.実務修習について
14期の同期生は皆1年コースで受講していました。
第一期は3月末提出で更地の4類型(住宅地・商業地・大規模地・底地)、第二期は8月中旬提出で建物及びその敷地の5類型(低層住宅・居住用賃貸・業務用ビル・オフィス用賃貸・借地権付建物)、第三期は11月中旬提出で4類型(工業地・区建・新規家賃・継続地代)です。入学当初である12月初旬はグループごとに役所調査のやり方を教えて頂き、週1ペースで講義・修習作業に入りましたが、新型コロナウイルスの影響で緊急事態宣言中は研修が2ヶ月程度リモートになりました。宣言明けからは人数を分散して週1大学に通い先生のご指導を受けることができました。グループ形式で修了考査対策を視野に質問をしたり、議論したりするので、常に修了考査を視野に入れた対策をして頂けたと思います。また、先生方には鑑定評価書の細かい部分まで(鑑定評価に関する考え方はもちろん文章の「てにをは」など)ご指導頂き、大変勉強になりました。
さらには建築講義やCAD研修などのカリキュラムも充実しているので、鑑定評価に関わる勉強ができて大変有意義でした。
仕事時以外はほとんど修習作業に費やされ常に追い込まれている状況でしたが、この1年間を乗り越えた今では自信となっています。
3.修了考査について
修了考査対策は11月中旬の最終提出が終わってから始まりました。
修了考査は1月後半に択一式問題と論文、2月初旬に面接があります。
論文対策については、過去問を中心に自分自身で対策を行う必要がありました。過去問やeラーニングの問題を穴なく対策しても本番の試験では全くわからない問題が多々出題されましたが、1年間しっかり実務経験を積んで対策をしていれば解ける問題だったと思います。
面接対策については、例年は卒業生の先輩方が対策をしてくださりますが、今年は新型コロナウイルス感染症の影響もあり、主に指導鑑定士の先生方が対策をしてくださいました。本番ではどの類型の評価書について質問されるか面接会場に入るまでわからないので、各類型を入念に読み込んでおく必要があります。大学では自分の作成した鑑定評価書に沿いながら質問をしてくださり、答え方についてもアドバイスを頂けたので本番でもわりとスムーズに答えることができたと思います。また、修習生同士でも面接対策を行っていたので一緒に頑張れる同期生がいることは大学の魅力だと思います。
4.最後に
1年間の実務修習は気力・体力ともに大変なことでいっぱいでしたが、先生方に厳しくご指導頂けたことで鑑定評価に対する考え方やメンタル面まで鍛えて頂けました。
1年間貴重な経験ができ、本当に感謝しております。ありがとうございました。
明海大学で実務修習を受けるか、就職して実務修習を受けるか迷われている方がいらっしゃると思いますが、しっかりと対策をしてくださり修了考査で一発合格できる可能性が高いのは明海大学だと思います。1年間は大変なことが多く、あっという間に時間が過ぎていきますが、積極的に取り組むことで先生方も答えてくださるので、就職して実務修習を考えられている方は今一度検討してみてください。