平成30年度インターンシップ体験記 朽方 勇祐さん

朽方 勇祐不動産学2年
朽方 勇祐
土地家屋調査士事務所

私が今回のインターンシップに参加しようと思ったのは土地家屋調査士を目指すにあたり、実際に土地家屋調査士が働いている所を見たいと思ったからです。仕事の流れを知るとともに、この仕事の大変さややりがいを見つけることを目標にしました。

研修として見学した内容は現地作業と事務作業の2つがありました。現地作業は3日目と5日目に行い、3日目の内容は袖ヶ浦市にある土地の測量、5日目の内容は八街市にある建物建設予定地の位置だしでした。TSなどの機械を実際に使っている所を見ることができ、また作業一つ一つの手順や意味を丁寧に教えてもらいました。細かいちょっとした質問にも毎回答えてくれたのも嬉しかったです。しかし、現地での仕事で一番大変だと仰っていた「立ち合い」の機会を見ることができなかったのが少し残念でした。

事務作業の内容は、現地作業で得たデータを基に登記申請書や調査報告書を作成することでした。書類が作られている過程を目の当たりにしてようやくこれまで見てきた仕事内容が自分の中で、線でつながりました。

一週間の期間を終えて、自分の中で大きく変わったことは土地家屋調査士への気持ちです。研修前は単なる憧れの気持ちしか抱いていませんでした。けれど、今は畏敬の念を抱いています。測量をする前の準備には膨大な量の書類から計算と推測を重ねて正確な計画図を作成し、測量作業自体も現場の様子に合わせ臨機応変な対応をしていき、新たな図面を作成していく。事務所に戻り計画図と実際の測量データを照らし合わせ、間違いのないように登記申請書の作成をしていく。すべての作業を見たわけではないのですが正確性やスピードなどの能力がハイレベルで求められる仕事だとわかりました。

また、所長の話から資格をとって独立して開業するのも努力が必要なんだと思いました。どうしたら他の会社よりお客さんがくるようになるのか、そういった営業面を気にするだけでなく、社員の意識向上や労働環境の整備などの経営面も考えていくことも必要になっていることがわかりました。

法律に絡み個人の財産に対して行う土地家屋調査士の仕事の責任の重さ、独立して営業していく上での知恵、それらを目の当たりにし、この仕事を目指すのに畏れが生まれました。

一方でその中でもやりがいを持って活き活きと働いている姿、「この仕事は楽しい」と自信を持って話す調査士の方を見て、改めて目標にしたい仕事になりました。今回学んだこと、体験したことを生かして勉強に取り組んでいきたいと思います。

関連記事

ページ上部へ戻る