古舘 陸4年 古舘 陸

2021年度の土地家屋調査士試験に合格しました不動産学部4年の古舘陸です。合格体験記ということで私が土地家屋調査士(以下調査士という)を目指したきっかけや勉強方法、得たものや感じたことなど僭越ながら述べさせていただきます。結果としてこの文章を読んでくださった方が少しでも何か自分も本気で頑張ろうと思ってくださったら幸いです。

初めに簡単な自己紹介をさせてください。私は親が不動産関係の仕事をしていることから明海大学の不動産学部に入学しました。幼い頃から勉強が大嫌いだったため人生で真面目に勉強したことが一度もなく中学、高校と定期試験の成績は毎回ビリから1桁以内でした。不動産学部を選んだのも当時は夢や目標もなく親に勧められたという理由だけでした。もちろん宅建に受かる自信もなく大学生活も適当に過ごすつもりでした。

しかし大学に入学した当初に不動産学部の先生から宅建の魅力や不動産に関する仕事のやりがいや素晴らしさの話を聞いたとき初めて自分の今後の人生について真面目に考えました。「本当に人生このままで良いのか?」と。そのとき私は人生で一度くらい本気で努力してみても面白いかもと思い勉強を頑張ってみることにしました。結果として1年の時に43点で宅建に合格、そして4年の時に上位1%の成績で調査士試験に合格することができました(宅建の勉強に関しては宅建の合格体験記を書かせていただいたでそちらをご覧ください)。

さて、まず私が調査士を目指したきっかけは宅建に合格し次のステップアップとなるものを探しているうちにこの資格が魅力的だと感じたからです。不動産学部のみなさんも一度は授業や宅建の勉強のときに土地家屋調査士という言葉は聞いたことがあると思うのですがピンときてない人がほとんどだと思うので簡単に調査士について説明します。

調査士は不動産の表示に関する登記の代理申請や土地の筆界を明らかにする業務の専門家です。表示に関する登記とは登記記録の表題部のことで不動産の物理的状況(例えば土地なら地番や地目、地積、建物なら種類や構造、床面積など)を明らかにします。

話に戻りますが私が調査士を魅力的だと感じた点は大きく分けて2つあります。1つ目は先ほど述べた仕事が独占業務であること、2つ目は調査士は他の士業にくらべても高齢化しています。しかしこの職業は不動産業界で必ず必要な仕事であり若い今のうちに資格試験に合格し仕事ができるようになることでチャンスがたくさん転がっていると思ったからです。大学と並行して予備校に通い無事に合格することができました。

私の勉強方法で特に意識したことは「逆算」です。当たり前ですが国家試験は試験日があらかじめ設定されています。なのでそれに向けて細かく逆算し行動レベルにまで落とし込むということです。カーナビを意識するとイメージしやすいです。目的地に「北の方」と入力しても一向に目的地に辿り着くことはありませんが「〇〇区◯丁目◯番地」と入力すると「1つ目の信号を右折し2km直進し左折し・・・」と細かく案内をしてくれて目的地に到着することができます。途中で道路工事がされており遠回りになったりなど勉強も思うように進まなかったり模試の点数が伸び悩んだりなど多少のトラブルはあると思いますがその都度またその状況から逆算しやるべきことを明確化することで最後は必ず目的地(合格)に辿り着きます。みなさんも勉強するときはただがむしゃらに教科書を読み過去問を解くのではなく分析し逆算するよう心がけましょう。

ここからは私が勉強している時の考え方について少し述べさせていただきます。まず1つ目はとことんナルシストになることです。周りが生産性のない飲み会や遊びボケている中でも目標に向かって本気で勉強、努力している自分を「俺ってかっこいい」と誉めてあげましょう。2つ目は国家試験の勉強は勉強ではなく自分が主人公のRPGゲームだと思い込むことです。勉強という言葉を聞くだけで拒絶反応をおこす人がいるかもしれませんがこれはゲームだと思い込めば気が楽になります。ただこれは適当に言っているのではなく割と本気でRPGゲームだと思います。というのも国家試験とは本試験というラスボスがおりそれまでに答練や模試などといった中間の敵キャラがいます。私たちは日々の勉強で自分をレベルアップさせて中間の敵キャラ(答練や模試)、そしてラスボス(本試験)を倒すのです。そう考えると実際のRPGゲームとやっていることはなんら変わりありません。もう一度言いますが国家試験は自分が主人公のRPGゲームです。

ここまで私の勉強方法や考え方について述べさせていただきましたが私が皆さんに一番お伝えしたいことは大学生活、何か本気で目標に向かって努力してみてほしい。ということです。既に自分の目標に向かって本気で努力している人は聞き流す程度で良いのですが不動産学部の皆さんの中にも目標もなくただ平凡な日々を過ごしているだけという方がいらっしゃると思います。最初に述べましたが私も今まではそうでした。しかし難関資格合格したからこそ身をもって体感できたのですが目標に向かって本気で努力するのは本当に素晴らしいことです。そして目標がない。という方にオススメしたいのが国家試験に合格することです。なぜなら資格試験の勉強は高校、大学受験と違い全く新しいことを学び始めるのでみんなスタート地点が同じだからです。大変なこともありますが合格した時は言葉に表せないような達成感があり人生を豊かにしてくれると思います。

私の周りにも目標に向かって本気で努力している友人がいますがそういう人たちは本当に素敵ですし魅力的ですし目の色が違い、生き生きしています。人生一度きりです。大学生活は人生の夏休みなんて言われたりもしますが私はこの4年間をどう過ごすかで今後の人生が大きく変わると思います。皆さんも是非在学中に目標を作り本気で努力してみてください。その中で調査士を目指すという選択肢ができたなら私としてこれ以上の喜びはありません。これからの皆様のご活躍を心より願っています。