2024年度 明海大学 不動産学部 学生取組成果報告集
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– 3 –大谷 音々角井 つかさ写真2 ゼミ論提出1ヶ月前の勝浦合宿写真3 提出された8本のゼミ論牛込 利偉 田中 皓之亮 写真1 前期に闇市の論文を選んだ論文集于 阿莉 キョ 格知 1.ゼミの目標と活動内容本ゼミは、「現代の都市や街並み、景観を歴史的に見ていく視点と方法の取得」と「社会的な課題解決に向けた情報収集方法と論理的なアウトプットの習得」を目標にしている。前期は、敗戦直後の闇市をテーマとする論文を精読し、闇市建設をめぐるテキヤの思惑や物資の流通状況などを学んだ。後期は、それぞれが選んだ社会的課題について問いを立て、情報を集め、結論を導き、8,000字のゼミ論にまとめる作業を行なった。なお、本ゼミでは不動産学のみならず広く社会科学に関連する課題の追求に重きをおいている。2.年間スケジュール前期は写真1の『空想から計画へ』の序文をまず読み、本書の狙いや大枠を確認した。その後、候補論文の中から多数決で「闇市転生を『空想』する-松本学の日本ヴォランタリー・チェーン構想と東京のテキヤたち」を選んで、レジュメ担当者を決め、レジュメに基づく報告と担当教員の解説を交えながら数ページずつ精読していった。その後、ワークシートをもとに論文の構造(問い-論証-結論)と引用方法を学んだ。学術論文や官公庁の統計など信頼性の高い情報の探し方も確認した。後期は最初の数週間を使ってゼミ論のテーマと問いを決定した。2週間に1回、進捗報告を繰り返しながら問いの精緻化と関連情報の収集を行い、11月半ばから各章のメモの作成に入った。12月初旬のゼミ合宿までに全体のメモを作成し終え執筆に入った。ゼミ論の提出日である1月のゼミ最終回では、報告スライドを使ったゼミ論報告を行った。3.成果物としてのゼミ論今年度のテーマはプラスチックごみと環境問題、非正規雇用が女性に与える影響、方言の今後、いじめ問題、性風俗産業の法規制と今後、青少年殺人の原因、ペットの福祉と飼い主の義務・責任、外国人労働者の受け入れの是非など多岐に渡った。どれも学術論文や内閣府、厚生労働省、自治体の条例などを多数引用し、努力の跡が見られた。植田 二千翔 多田 明莉 上地ゼミ:課題に対する社会科学的アプローチ

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