– 54 –指導教員:前島 彩子 氏名 初 一健図1 二戸一物件のデータベース(一部)ない。1.はじめに1.1 問題の背景「住宅・土地統計調査」に基づく、「住宅数概数集計(速報集計)結果」により、空き家数は900万戸と過去最多である1。5割が賃貸用住宅であり、賃貸用住宅の中に共用住宅が多いである。戸建てでは増改築や解体など個別的な対応ができる。共同住宅には専有部分の空き部屋を対処になって、戸建てよりもっと柔らかいな手段が必要である。その中に、二戸一化は建物の間取り変更する手段で、競争力を高める工夫がとられている。ところで、「令和5年度住宅・土地統計調査」に基づく、共同住宅には、100㎡以上の物件が少なく、この内、借家70㎡以上の物件も少ない2。二戸一をすることに通じて、70㎡以下の物件を連なり、70㎡以上および100㎡以上の物件を作ることができる。しかし、戸境壁が区分所有法で壁が共用部であることやコンクリート造の建物では壁が壊れしにくいなど原因で、うまく一戸のならないことがある。1.2 目的制限を克服して二戸一化された住宅の実態を研究して、それについて、二戸一化された住宅の間取りが価格に対する影響を明らかにして、二戸一する建物が競争力が高める提案を抽出するのが研究の目的である。1.3 期待される結果できれば、共同住宅の空き家の解決には、70㎡以上および100㎡以上という選択肢を加えて解決の幅を広げることにつながるのが期待される成果である。2.序論2.1 調査の位置づけ空き部屋のとなりに空いている部屋が少ないことや住戸が隣の空き部屋と合併する意志があるかどうかの原因で、二戸一の事例が少ない。戸境壁が区分所有法で壁が共用部であることやコンクリート造の建物では壁が壊れしにくく、戸境壁を残して二戸一化された事例が更に少関連する研究には、二戸一に関する建築計画の研究3や賃貸住宅に関するダウンタイムの研究4がある。この研究には新築時に二戸一化された既存の住宅を対象として、広告から物件のダウンタイムを抽出して、価格と間取りの戸境壁を残して二戸一化された共同住宅に関する価格と間取りの分析関係を分析することである。2.2 研究構成戸境壁が残した二戸一化を研究する流れには、取集した資料を整理して、データベースを作る。それに基づき、二戸一物件を分析する。全14事例の価格と階数分析後に、その中に、8事例について、間取りを分析した。取引所の所長のヒアリングを合わせて、最後に結果のまとめである。2.3 対象選定二戸一化された既存住宅を研究として開発時に二戸一された公団ハイタウン塩浜を研究対象にした。分譲住宅と賃貸住宅を分ける。新築時に、「新規団地未入居問題」が新聞を賑わせていた時代にあって、低層分譲住宅を追加建設したり狭小住戸の二戸一改造が行われた5。分譲住宅の中に3棟が二戸一化されて、元々1層に8戸を二戸一化にして4戸になって、二戸一化された部屋は全129戸がある。2.4 資料取集東日本住宅が発行している不動産広告を使い、2017年から2023年まで172枚の広告を収集して、二戸一物件が載せる132枚広告の中に全14戸の物件を抽出して、分析のため、各物件のデータベースタを作った(図1)。3.結果3.1 前提条件広告データベースを基づき、分析資料のため、14物件を分析の前に以下の前提条件がある。(1)階数分け階数を3-4、5-6、7-8、10-11のように分類する。
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