– 31 –𝛽𝛽1が1%増加する(=JR木更津駅から距離が遠ざかる)と、価格が0.205%低下する𝑋𝑋1𝑋𝑋1■こうした変化は、高速道路への接続性・生活利便性が高い住宅に対する需要が増加し、需要曲線が右シフトした結果、取引価格の上昇が生じているものと考えらえる■木更津市は、アクアライン開通によりモータリゼーションが加速し、商業施設および住宅地の立地が、自動車利用を前提とした街へと変化しつつあることを示唆しているものと考えられるアピタ線の数値は駅距離の数値の約4倍→アピタ線に近接していることが、住宅価格を高額にすることを示す数値のマイナスは対象物から距離が離れると、価格が低下することを示す2011年に比べ、数値が約3倍以上になっている「*」は、推計結果が統計的に信頼性があることを表す。数が多いほど統計的に有意であることを表す。2011年に比べ、数値が約5倍以上になっている2011年から2016年にかけて、係数が徐々に大きくなっている→駅・アピタ線から遠ざかると価格が低下する割合が年々大きくなっている特にアピタ線距離の係数は駅距離よりも大きく変化■データソース:アット・ホームの取引価格データ■対象住宅:千葉県木更津市の一戸建て■分析期間:2011年~2016年■住宅属性□木更津駅までの距離サンプルの住所(町丁目)エリアの中心からJR木更津駅までの直線距離を利用□県道23号アピタ線までの距離サンプルの住所(町丁目)エリアの中心から県道23号アピタ線までの直線距離を利用■係数(パラメータ)の解釈説明変数が1%変化した際に、被説明変数が変化する割合を表す(弾力性)《例》モデル(1)木更津駅距離,係数=-0.2054.データ5.推計結果6.まとめ■JR木更津駅および県道23号アピタ線との近接性は、消費者にとって重要な価格決定要因である■ただし、県道23号アピタ線に近いことがより重視されている■また、2011年から2016年にかけて、それらの影響は年々大きくなっている記述統計○アクアライン開通後、時間が経過するほど県道23号アピタ線距離の重要性が増している○すなわち、高速道路への接続性・生活利便性が重視されている結果だと考えられる
元のページ ../index.html#35