– 26 –1.対象不動産の概要閑静な住宅街に位置しており、道路は西側に接面している。南向きの一戸建て物件で隣の建物と同じものであるから、建売で売買された可能性がある物件になっている。居専用地域、地域区域は設定されていない。建蔽率は50%、容積率は100%、道路斜線制限、北側斜線制限、日影規制ありで、第一種低層住居専用地域なので絶対高さ制限は10mと指定されている。逗子市の土砂災害警戒区域に指定されている。2.コスト分析当該建物の不動産価格は17,200,000円。税金の合計額は91,200円。逗子市の一戸建て4LDKの賃料相場は128,000円である。周辺地域に集合住宅はなく、閑静な一戸建ての建物である。公共交通機関から距離があるためターゲット層としては一般ファミリー層がメインとなる。35年間持ち家として所有した場合、かかる費用は約27,433,600円であり、賃貸として住み続けた場合のコストは56,274,000円であった。35年間住み続けるのに最適なのは持ち家として所有し住み続ける方が得であるということがわかった。萩原 拓人3.間取りの分析今回は各平面図の1階部分であるトイレを1,820×910と仮定し建物のモジュールの大きさを考えた。間取りの大きさを910から求めることができ、比較的に簡単に求めることができた。端数で割り切れない部分はマス目の1/3にするなど工夫を施した。開口部は平面図から読み取ることができなかったのでストリートビューや3D画像等を用いておおよその位置や大きさを把握することができた。平面図と照合するとそれぞれの間取りの位置に窓が設置されていることが確認取れたので位置の確定をすることができた。4.まとめ本物件の特徴は、逗子市の中でも山の奥の方に位置しており水害等の影響はないが土砂災害の可能性がある位置である。隣の建物が全く同じ間取りや形であったので、建売で売買された可能性が高いと非常に言える物件であると推測される。ファミリー層に使い勝手が良さそうな間取りであり、部屋も4部屋と多かったのでコンパクトながらも住みやすい間取りである印象を受けた。参考文献一覧逗子市土砂災害ハザードマップhttps://www.city.zushi.kanagawa.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/001/544/1-20220128184531.pdf逗子市用途地域マップhttps://zushicity.maps.arcgis.com/apps/webappviewer/index.html?id=c7dd16e47b674b429ce8a5eb79cb494a20 家族が住まう物件1.1 立地1.2市街化区域に分類され、用途地域は第一種低層住2.12.23.1 モジュールの読取り3.2
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