2024年度 明海大学 不動産学部 学生取組成果報告集
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– 152 –住宅遺産トラストHP:https://hhtrust.jp/hh/daida.htmlArchitecturephoto:https://architecturephoto.net/40825/MDSブログ:https://mds-arch.com/blog/article/2158:代代田田のの町町家家構構法法模模型型ととデデジジタタルルツツイインンのの製製作作ををととおおししたた不不動動産産のの空空間間把把握握居間(2層吹抜け)中庭105×約180寝室105×200太い小屋梁と高い基礎赤で強調しているのは登梁 青で強調しているのは内壁内壁が図で見て右側に寄っていることが見て取れる。また、風呂場がせり出し片持ち梁で支えていることが見て取れる。●鉄筋コンクリート造のように見えるが実際は木造で出来ている。●この土地は借地であるためRC造で設計されたが、取り壊しやすいように木造に変更された。●在来軸組構法として、間取りの凹凸など色々自由に変化することができる。●中庭や吹き抜けがあるため開放感がある⇒ガレージを兼ねた入り口や、リビングの天井の高さもこの住宅を広く見せ、開放感を生み出しているのではないかと考えた模型を居間・中庭側から撮影●屋根が特徴的であり、軒が短い。●棟木が木造小屋組の本には書いていない、登り梁の上に乗る方式だった。登梁を内壁が支える部分がほとんどなく、登梁が合掌して棟木を支える扠首構造のようでもある。基礎はコンクリートで一般の住宅よりも高く(720mm)作られていた。1階には床がなく、基礎に直接温水パイプや断熱材、大理石が設置され利用されていることが見て取れる。●1階の天井に位置する梁の太さは90×90。車庫及び中庭の2階の高さに位置する●居間が吹抜となっていることや内壁が片側に偏っていることが梁の太さの違いに家の中の中庭所  在:東京都世田谷区竣  工:1976年竣工/2014年リニューアル構  造:木造2階建屋  根:棟木梁方式(登梁が合掌する形)     片流れ屋根(中庭の部分)設  計:坂本一成施  工:バウ建設延床面積:129.69㎡(約39.23坪)敷地面積:130.63㎡(約39.51坪)用  途:住宅梁が他より太く、間隔が狭い。関係すると推測される。 今回の模型製作を振り返り図面だけで見るのとは違い、実際のスケール感がわかり代田の町家は土地のスペースを活かし間口が狭く縦長の形で作られていた。歪みが生じた⇒建物の奥行が長く同じ形状が反復する形状なため、様々な長さの柱があるため、模型にすると歪みやすくなってしまうのではないかと考えた図面を読む、部材の構成(太い細いの関係、組み合わさり方、など)を意識して組み立てる、組み立て前後の安定性のちがいを模型に触って感覚的に確認することを目的に、構法模型製作を行った。今年度は、1970年代に建てられた都市住宅の代表作「代田の町家」と浦安市が漁村だったことを今に伝える住宅「旧大塚家住宅」を対象とし、在来軸組造と伝統木造のちがいを意識しながら製作に取り組んだ。「代田の町家」については、軸組図が入手でなかったため、在来軸組造の構造概算手法を用いて、構造部材の仕様・配置を仮定した。「旧大塚家住宅」についてはデジタルツインの製作を行い、リアルとバーチャルな空間のとらえかたの違いを体験した。部部材材のの構構成成でで気気付付いいたた点点建建物物のの概概要要

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