2024年度 明海大学 不動産学部 学生取組成果報告集
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– 150 –ウウレレタタンン塗塗膜膜防防水水膜膜厚厚試試験験劣劣化化調調査査図図総総合合所所見見そそのの他他のの部部位位階段入隅のシーリングに劣化が見られる。2階フロア―周りの入隅シーリングに劣化が見られる鋼製扉の発錆と枠の欠損■■劣劣化化調調査査図図のの作作成成目視調査・打診調査を踏まえて、劣化部位を特定するための劣化調査図を作成した。外階段下部の漏水アルミ製駐輪場の屋根材の欠落南南側側立立面面図図北北側側立立面面図図東東側側立立面面図図西西側側立立面面図図11..ウウレレタタンン塗塗膜膜防防水水膜膜厚厚試試験験■■対対象象部部位位22..最最上上部部陸陸屋屋根根■■平平場場33..南南側側陸陸屋屋根根■■平平場場最最上上部部陸陸屋屋根根、南南側側陸陸屋屋根根で実施膜厚計で防水層の膜厚を3ヵ所計測し、その平均値で判断する。A:2.2㎜B:2.4㎜C:2.1㎜平平均均22..2233㎜㎜立上りD:1.0㎜E:1.0㎜F:0.7㎜平平均均00..9900㎜㎜■■所所見見汚れは目立つが、膜厚は確保されており、大きな不具合は無い。ただし、立上りの膜厚はやや薄いので注意が必要。A:2.1㎜B:1.6㎜C:1.9㎜平平均均11..8877㎜㎜立立上上りりD:0.9㎜E:0.9㎜F:1.0㎜平平均均00..9933㎜㎜■■所所見見表面上の劣化は見られないが、平場・立上り共、膜厚が若干薄いので、注意が必要。11..躯躯体体のの状状態態各所にひび割れが散見される。その多くは、コンクリートの乾燥収縮ひび割れであるが建物北側には地震が原因と思われるひび割れも確認された。また、窓周りを中心に整形モルタルの界面剥離に伴うひび割れが確認され窓周りからの室内への漏水もみられる。22..シシーーリリンンググのの状状態態シーリングには著しい劣化が見られ、止水機能が失われている。33..外外壁壁塗塗膜膜のの状状態態外壁塗膜は汚染が見られると共に、ひび割れ周りから侵入した雨水によって塗膜の浮き、剥離が散見された。44..勾勾配配屋屋根根のの状状態態勾配屋根は屋根材がはがれている場所が確認された。屋根からの漏水は確認されなかったが予防保全の観点から改修が必要である。■■所所見見階段は防水が施されておらず、下階天井際に漏水跡が見られる。入隅をシーリングすることで止水を試みたようであるが、シーリングの劣化が見られ、漏水対策として機能していない。■■所所見見鉄部には著しい発錆が生じており、発錆による欠損も見られる。鋼製駐輪場にも著しい発錆が見られる。また、駐輪場屋根にはポリカーボネートの破損・欠落が見られる。55..陸陸屋屋根根のの状状態態ウレタン塗膜防水の剥離や破断は見られなかったが経年による表面劣化は進んでいる。66..外外部部階階段段のの状状態態下階への漏水が見られ、全面防水改修が必要である。77..鉄鉄部部のの状状態態鉄部には著しい発錆が見られ、直ちに塗り替えが必要と言える。【【ままととめめ】】当建物は耐震性が確保されており、適切な修繕さえすれば今後数十年利活用することができる。ただし各所には経年に伴う劣化が見られるだけでなく漏水も生じている。したがって今後の利活用に際しては外壁・屋根などを含む建物の外まわりをまずは修繕する必要がある。そのうえで利活用の内容に合わせて内装のリノベーションを講じればよい。11..外外部部階階段段のの状状況況22..そそのの他他鉄鉄部部ななどど

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