2024年度不動産学部年報
9/64

― 5 ―著  者 西村愛タイトル 環境に配慮した交通を実現するための地区整備の在り方に関する研究… ―フランスを事例として媒  体 公益社団法人… 土木学会… 第70回土木計画学研究発表会講演集 ,… Vol.70,… 47-10,…2024.11要  約 本研究では、フランスの環境配慮型地区であるエコカルティエを事例として、①地区の整備段階で導入された交通に関する環境配慮手法、②地区の管理段階で生じた交通に関する問題、③問題への対応策、について調査分析し、真に環境に配慮した交通を実現するための地区整備手法を考察した。調査分析の結果、整備段階では駐車場設置数削減などの自動車利用の制限が進められる一方で、管理段階では駐車場を削減し自動車利用を制限により自動車の違法駐車や駐輪場不足等の問題が生じており、その対応として公共駐車場の増設、駐輪場の増設が行われるなど、管理段階で新たな措置が施されていることが判明した。著  者 小松広明タイトル 「高層マンション居住者の購入後における後悔惹起プロセスに関する研究」媒  体 資産評価政策学会・都市住宅学会・日本不動産学会2024年度秋季全国大会(学術講演会)要  約 本研究では、高層マンション購入者の表明選好データを用いて、情報収集開始時点から契約締結時点までの購入プロセスに着目し、当時重視された価格形成要因と購入後の後悔の有無についてロジスティック回帰分析を用いて把握した。分析の結果、購入後の後悔惹起の抑制には、維持管理の状態に対する評価が良好であると認識されることが有効となることが示された。また、予防焦点状態にある購入者は、価格判断の過程において、維持管理の状態が良好であると認識することによって、内的参照価格を高め、取引から得られる満足度が向上する傾向にあることが示唆された。…1.研究論文・研究ノート・論説・研究発表等

元のページ  ../index.html#9

このブックを見る