― 33 ―4.共同研究・競争的資金等の研究課題研 究 者前島彩子研究題目アフリカ都市における鉄筋コンクリート造集合住宅に係る技術の系譜助成機関独立行政法人日本学術振興会 科学研究費補助金 若手研究研究期間2020-2024研究課題の本研究では、1960年代に建てられたアフリカ都市の鉄筋コンクリート造集合住宅概要を対象に、集合住宅に係る近代技術として、構法と区分所有法に着目し、同時代の西欧の状況と照合することで、近代技術の伝播の系譜を明らかにする。日干しレンガ文化圏であり集合住宅の歴史が浅いアフリカ地域に、鉄筋コンクリート造集合住宅がどう伝播したかを明らかにすることができれば、近代構法技術史を補完するものになると考える。研 究 者原野啓研究題目中古住宅の資産価値と築年数の相関に関する研究助成機関科学研究費研究期間令和2-令和6(2020-2024)研究課題の住宅価格は、建築されてから経過した期間に影響を受けるが、日本ではその低下概要する速度が極めて速い。この関係を明らかにするために、セミパラメトリック推計を採用して実証分析を行った。また、この関係を比較検証するために、韓国および台湾を対象に調査研究を行った。韓国・ソウル市の共同住宅を対象とした実証分析では、日本とは異なり、建築後15年程度までは価格が下落するものの、その後は価格が上昇することが示された。また、台湾に対してヒアリング調査を行った結果、現地研究者との共同研究であれば、台湾政府が保有している不動産取引に関する個票データを利用することが可能であることが確認できた。
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